息子がいじめられて気が付いたこと③
→いじめの内容
→意外な盲点(自分を責めてしまう)
前回書いた通り、「いじめられた側」なのに自分を責めてしまうパターンって結構あると思うんです。でも、よく考えたら悪いところがあればその「部分」を否定されるべきで、存在自体を否定される必要はまったくないんですよね。
■ 「うちの子悪くなかったよね」そう気づいたきっかけ
うちの息子もそうなんですが、たとえば授業妨害をするとか、人のものを盗むとか、そういった人に迷惑をかけるということは一切言われていないんです。(そもそもそんなことはしていないし。)
いきなり、直接、ダイレクトに「いらん」「死ね」。
お前が死ねよ?
って感じですが、それがいじめなんですね。
嫌いに理由はないんです。
だから、息子は(たぶん)悪くない。
でも、どうしてこういうことに気が付けたかと言うと、
息子がいじめから立ち直って少ししたころ、息子がこう言ったんです。
「また新しい子がいじめられてるよ。今度の子は、ハンディキャップのある子。」と。
そのハンデを陰で真似して、「●●と話せたら英雄」などとあざ笑い、バカにしていたそうです。
その話を聞いたときに私は全身の血の気が引いて、一気に再沸騰するような怒りがメラメラとわきおこりました。
「なんで、そんな、罪のない子を?!」
そのときに同時に気が付いたんです。
あーきっと、うちの子にも非はなかったんだろうなー、と。
いじめをする子というのは、次から次へとターゲットを変えていじめを繰り返します。
それはもう本当に病的な世界です。
今回、息子のいじめにかかわっている中心的な人物の一人は、息子の前にも何人もいじめをはたらいています。そしてその子の父親に怒鳴りこまれ、親の前で教科書をビリビリに破かれたそうです。
普通はそれで懲りると思いませんか?
ところが全く懲りることなく、ひと月もたたないうちにうちの息子をいじめ、そしてまた次のターゲットまで見つけているのです。
その子は成績はわりと良く、親や先生など、大人に対してとても外面のいい態度をとります。つまり、社会的にどう立ち回ればうまく生きて行けるかの画策はできています。
でも、陰でおこなっているいじめはとても陰湿で、なおかつ、やめられません。
本当はいじめなんてしないほうがよっぽど社会的にはうまく生きていけるのに、それでもまるで何かにとりつかれたかのようにいじめるのです。
こういったいじめを繰り返し行う子の心理や脳には、衝動を制御できない病質が潜んでいるような気がしてなりません。